よくわかる昭栄薬品

昭栄薬品のあゆみや事業展開、
目指す姿についてわかりやすくご紹介します。

どんな会社?

1937年創業の
オレオケミカルを中心に扱う化学品商社

私たちは創業以来、天然油脂を原材料とする環境に優しいオレオケミカルズを追究し続けてきました。例えば、1951年に販売を開始した脂肪酸の原材料であるパーム油は、環境負荷が低く、しかも再生産が可能です。昨今は石油の代替品となる有用な天然資源としても注目を集めています。 環境と安全に配慮した価値ある商品の提供と新しい市場の開発を通じて、顧客満足度の向上と企業の発展と社会への貢献を果たします。

創業

1937

従業員数

76

2023年3月末現在

連結売上高

245億円

2023年3月期

仕入先

400社超

2023年3月末現在

得意先

700社超

2023年3月末現在

海外拠点数

2拠点

2023年3月期

昭栄薬品のあゆみ

当社は、1937年12月に創業者である鐵野義数が大阪市南区(現大阪市中央区)において、鐵野商店を開業し、無機薬品を中心とした化学品の卸売事業を開始したことに始まります。1946年4月に昭栄理化学工業所と改称し、主として化学品及び石けんの原材料の販売を行い、商社としての地盤を築き、また、1951年4月から花王石鹸株式会社(現花王株式会社)の脂肪酸及び脂肪酸誘導体の販売を開始したことを契機に、事業を拡大してきました。

化学品卸、鐵野商店として創業
化学品事業開始

1937年

花王石鹸株式会社(現花王株式会社)の化学品販売を開始

1951年

昭栄薬品株式会社に改組

1960年

土木建設資材事業開始

1965年

日用品事業開始

1987年

シンガポール支店開設
(2013年シンガポール支店を閉鎖)

1993年

中国に現地法人を設立

2005年

タイに現地法人を設立

2012年

東京証券取引所JASDAQ
スタンダードに株式上場

2016年

東京証券取引所スタンダード市場へ移行

2022年

3つの事業

当社グループは、当社及び海外子会社2社により構成され、オレオケミカルの専門商社として多種多様な化学品の中でも、資源に限りがある石油化学品とは異なり、再生産が可能で環境負荷が低いパーム及びヤシ等の天然油脂由来の油脂化学品(「オレオケミカル」)を主に取り扱う化学品事業を主たる事業としています。

また、化学品事業におけるオレオケミカル及びオレオケミカルを原材料とする界面活性剤に関する専門的知識を活用し、家庭用洗剤等を取り扱う日用品事業、及び地盤改良やコンクリートの補修補強材料等を取り扱う土木建設資材事業を営んでいます。

化学品事業

セグメント売上
225.8億円

化学品事業は当社とグループ会社である昭栄祥(上海)貿易有限公司及びSHOEI TRADING(THAILAND)CO.,LTD.が行っています。「化学品の原材料流通を川上から川下まで広くカバーするビジネスモデル」を構築している点に特徴があります。

日用品事業

セグメント売上
8.3億円

日用品事業は当社が行っています。「安心・安全」をテーマとして「簡単・便利」を商品コンセプトに家庭用洗剤及び業務用洗剤等を得意先とともに企画し、外部に委託生産する等をして、相手先ブランド(OEM)で商品を販売しております。

土木建設資材事業

セグメント売上
11.1億円

界面活性剤に関する専門性を活用し、個別の工事の目的に応じた工法に関する情報提供を含め、環境影響に配慮した薬剤選定を強みに工事の現場環境に応じた適切な商品を提案しています。

海外展開について

日本、タイ、中国のグループ3社で情報を共有し、得意先の生産活動を原材料選定から支援。
多岐にわたる品目を取り扱います。

中国、タイ、シンガポールに化学品のストックポイントを設け、お取引先様からのご注文に応じてタイムリーに商品をお届けしています。
中でも、工業用洗浄剤では、フロン、塩素系溶剤を代替とする準水系洗浄剤、リサイクル可能な炭化水素系洗浄剤等の商品を、各種工業用洗浄機に対応した技術サポートとともに、ご提供しています。
これらの他、中国、タイ、インド、マレーシア、韓国等の化学品を、東南アジア各国、そして日本のお客様にご提供しています。

あれもこれもオレオケミカル

私たちの暮らしや社会を支えるオレオケミカル製品。身近なものにも当社のオレオケミカルが使われています。
当社で取り扱うオレオケミカルやその他化学製品が、どんなところで使用されているのかをご紹介します。

いつもの
暮らしの中に
街中や
工事現場で
工場で

いつもの暮らしの中に

化粧品
水と油のように通常混ざらない液体同士を混ぜて、肌になじみやすく使いやすくします。

石けん・洗剤
汚れの成分を取りやすくするためや、再び付帯するのを防いだり、手指の殺菌などで用いられます。

シャンプー・リンス
泡を立たせ、頭皮に残った皮脂を浮かせて流れやすくします。また、毛髪になめらかさを与えて毛髪の表面を整えます。

生理用品・紙おむつ
水分を吸収してジェル状に固めます。

医薬品
脂溶性ビタミンの可溶加剤、伸びのよい軟膏の乳化・分散剤などに使われます。

歯磨き粉
歯科疾患予防・抑制、口臭除去などを目的に、研磨剤、湿潤剤、発泡剤、粘結剤、香味剤及び薬効成分等として使われます。

街中や工事現場で

地盤改良用材料
ビル・マンション・戸建て住宅などの基礎となる材料として使われます。

コンクリート補修材料
公共インフラ設備(トンネル橋脚等)の補修として使用されています。

揮発性有機化合物(VOC)・油処理剤
揮発性有機化合物(VOC)・油の混ざった土壌にVOC・油処理剤を添加することで分解を促進し、安全な土壌に戻します。

重金属不溶化材
砒素・鉛等の重金属が溶けださないように不溶化します。

塗料
塗料は「顔料」「樹脂」「添加剤」「溶媒」の4つの成分で構成されています。表面張力を低下させたり、顔料を固まらせず塗料の中に均等に分散させます。

道路用材料
アスファルトの接着性や防水機能を高めたり、塗装の剥離の防止や耐水性を向上させます。

工場で

工業用洗浄剤
繊維工業、機械・金属工業、食品工業などの様々な分野の洗剤の原料として使用されています。

工業用潤滑剤
自転車、電動工具など幅広く用いられるシリコンオイルやシャッター、車のシートのレールなどに用いられています。

合成ゴム
タイヤ、ベルト、靴底、床タイル、伝動ベルトや自動車部品、フォームラバーなど幅広い用途に使用されています。

一般工業用接着剤
主に使用される溶剤、樹脂に加え、接着剤を柔らかくして塗りやすくする可塑剤や老化防止剤など、接着剤の性能を高める添加剤が使われます。

印刷インキ
インキの印刷作業性を改善して印刷仕上がりの向上を図ったり、インキに要求される物性を補う。

金属防錆・防食剤
さび止め油やさび止め剤、さび止め紙、さび止めフィルムなど金属の表面を環境から遮断します。他にも乾燥剤、脱酸素剤、インヒビター、キレート化合物が使用されています。

オレオケミカルを主な原材料とした界面活性剤は、生分解性に優れ、人体への影響だけでなく、環境負荷の低い商品として注目されています。
当社は長年にわたって、当業界の商社として、川上(原料メーカー)から川下(最終製品メーカー)までの幅広い企業間のバリュー・チェーンの橋渡し的な役割を果たし、その中で当業界における界面活性剤を中心とした豊富な化学知識、メーカー情報を蓄積しており、あらゆる用途にベスト・ソリューションをご提供しています。

これからの昭栄薬品

昭栄薬品のSDGsへの取り組み

1937年の創業以来、昭栄薬品は天然油脂を原材料とする環境に優しいオレオケミカルズを追究し続けてきました。例えば、1951年に販売を開始した脂肪酸の原材料であるパーム油は、環境負荷が低く、しかも再生産が可能です。昨今は石油の代替品となる有用な天然資源としても注目を集めています。既に多くの人が知るところですが、「SDGs」の17のゴール(目標)の中でも急務といわれているのは、気候変動への対策であり、海や山の豊かさを守ることです。私たちは創業以来、自然環境を守りつつ、価値ある製品を世に送り出してきました。いわば時代に先駆けて「SDGs」を実践し、いち早くサーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現に向けて取り組んできたといえるのではないかと自負しています。限りある資源を有効に活かしつつ、環境に配慮した製品を扱う基本方針はこれからも変わることはありません。自然環境への高い意識をDNAとして継承しつつ、社員一丸となって持続可能な社会づくりに貢献していきます。

SDGs

環境(Environment)への取り組み

RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)の啓蒙を行い、
産業界・市場への浸透、製品販売を進める

パーム油の需要拡大による生物や環境への影響を真摯に捉え、改善する。

具体的な行動 化粧品向け原料(活性剤など)として、サステナブルなパーム油生産の認証に対応している製品の販売。
JaSPON正会員として、業界の垣根を越えて持続可能なパーム油の調達と消費の促進に向けて協働する。

上水化システム、排水ゼロ化・排水処理システムの普及

工場排水による環境負荷を下げることで、川や海をより美しくする。

具体的な行動 排水処理設備の普及に貢献。排水ゼロシステムの普及に貢献

水ソリューション

  • 上水化システム
  • 純粋装置
  • 水リサイクル
  • 排水処理システム

今後の戦略、展開

主力事業である化学品事業の安定的な拡大をベースに、
「連結売上高250億円以上、海外売上高比率10%以上」の早期達成を目標としています。

早期達成目標

連結売上高
250億円以上

海外売上高比率
10%以上

今後の成長イメージ

株主還元方針

【基本方針】

  • 将来の事業展開のために必要な内部留保を確保しつつ、安定配当を継続実施
  • 過年度の1株当たり配当額を基礎に、25%以上の配当性向を目標とする
配当金